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 最近、レコードでヴァイオリン曲を聴くことが多いのですが、長らく使っていたレコード・カートリッジDENON DL-103Rでは、ヴァイオリンの潤い、例えば高音部の甘い響き、が足りない気がして不満に思っていました。
使い始めた頃は、そこそこ満足していたのですが‥。
 そこで、以前当ブログでも紹介した手持ちのカートリッジGoldring 1012GXに変えてみたところ、高音部のつやは、狙い通り出てきたのですが、音が軽く低音部の響きが全く足りなくて、中々満足する音になりません。

 Joshin webさんの購入評を参考にして、カートリッジのヘッドシェルを交換してみることしました。これまで使っていたのは、Ortofon SH-4BK という廉価なものでした。シェル重量9.0g。
経験、知見は殆んどありませんでしたが、エイヤッと重量級のOrtofon LH9000を選んで、注文、組み立ててみました。シェル重量18.5gと重めです。
 付属の取付けネジは、短すぎて使えず手持ちのものを使いました。シェルリード線は高級品が附いてきたので、そのまま装着しました。
配線は、間違わないか、いつも気になるものですね。

アームのウエイトを別途購入の重いものに交換し、オーバーヘッド長を54 mm、針圧を適正の1.75gに調整しました。
アームに取り付けてみると、針がレコードに垂直に降りるところが、内側に少し傾いている。このヘッドシェルは、ネック部左側(正面から見て)が六角ボルトで固定してあるので、付属の端子用六角レンチで緩め回転させて、垂直に調整し直した。


 レコードで音出した結果は、やや硬めですが低音域まで広がるしっかりした音色に変わり満足しました。狙いが当たって嬉しい気持ちになりました。
Goldring 1012GXは、軽やかな高音から重低音まで予想以上に魅力ある音が出ることに感心しました。
 それからアジマス角の調整が出来たせいか音の雑味が取れ、レコードに没入出来るようになりました。これが良かった第二の点です。

レコードを聴き直してみて感心したのは、次の2枚です。

『ロドリーゴ アランフェス協奏曲、ある貴紳のための幻想曲』
カルロス・ボネル(G)、シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団

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スペイン風の哀愁を帯びた響きが大好きなのですが、ギターとオーケストラのバランスにいつも不満が残ります。オケにGが埋没したり、Gをもう少し鮮明に捉えて欲しいとかオーディオ的に工夫を望みたい曲です。本レコードでは両者が生き生きと捉えられて、オケの立ち上がりの拡がりなど美しく感心しました。1980年のデッカ録音。完成度の高い録音だと思います。

『ドヴォルザーク チェロ協奏曲』
ヨセフ・フッフロ(Vc)、ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル管弦楽団


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 フッフロのチェロが、朴訥に進める中、ノイマンがチェコ・フィルを大きく歌わせチェロを包み込んで感動的です。特に管楽器の響きが美しく心に沁みるようでした。
1976年のスプラフォン録音。

 これらは、以前の再生では、あまり気付きませんでしたが、今回の交換で大きく印象が変わりました。
少しづつ工夫して、音が変わって行くのは楽しいものですね。



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アナログリラックス


 日中は未だ暑い日もありますが、木陰を通るとひんやりと秋の風です。雨が降った翌日は、いちょう並木の下に銀杏の実が数多く落ちており、秋の深まりを感じさせられるこの頃です。

 さてレコードのホコリ取りに除電ブラシなるものを購入してみました。アナログリラックスと言う商品名です。価格6000円強と高かったのですが、ネットでの評判も良さそうだったので、衝動買いをしてしまいました。

 LPレコードの埃から来るチリチリ、プツプツといったノイズには、長年(50年?) 悩まされて来て、数年前にレイカのバランス・ウォッシャー液による掃除を始めて、これはかなり解消されていました。
 でも雑音ゼロじゃないんですよネ。レコードによっては、全く気にならないものからノイズが大きいなというものもあり、後者は保有レコードの5~10%位です。特にレコード外周部でノイズが気になります。

 本製品は、長さ10.5cmのアルミの柄に超極細の除電繊維を埋め込んだもので、繊維の直径が0.003mmと、0.05mm幅のレコード溝を掻き出せるとあります。
レコードの導電性繊維による帯電放出とホコリ取り去りがメカニズムのようです。
使い方はシンプルで、本ブラシをレコードに90度毎に軽く接触させた後、軽く円周上をブラッシングさせるだけです。

 その結果は、かなり効果のあるものでした。
ノイズが気になっていたレコードを試してみると、あのプチプチ音が気にならない位に取れ、音楽を楽しめるようになりました。想像していた以上の効果です。
百発百中とまでは行きませんが、かなり効き目があるので、今ではレコードをかける時は、(バランス・ウォッシャー液)→ナガオカ乾式クリーナー→アナログリラックスの順で操作するようになりました。

 尚、TV画面に付着したホコリは驚くように取れました。
CDやDVDにも音や映像が良くなるとの声も聞きますので、半信半疑で試しているところです。(少し、オカルト的にも思えますが)



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 酷暑も終わり、めっきり涼しくなってきました。音楽を聴くには良い季節です。
最近、ワーグナーのオペラに関心が高まり、少しずつ熱心に聞き始めています。毒が回り始めたのかな?

 さて半信半疑だったものの、レコード・プレーヤーのシェル・リード線を変えてみました。結果は、『交換して良かった』です。

MCカートリッジのDENON DL-103Rを愛聴していたのですが、長らく聴き続けていると、音の膨らみと言うかニュアンスにやや物足りないものを感じるようになり、改善の手立てはないものかと考えるようになりました。
オーディオ・マニアの人に言わせると、「このカートリッジはポテンシャルが高いので、とことん追い詰めていって、性能を引き出す事が肝要だ。」とのことです。

そこで第一歩として、シェル・リード線を交換することにしました。
これまでは、オーディオテクニカのAT-6106(22芯のPCOCC単結晶高純度無酸素銅)を使っていたのですが、Ortofon LW-7N(7N/6N超高純度銅のHybrid線)を購入し変えてみました。この製品は、銅純度99.99999%の内芯と99.9999%の外芯の組合せからなるとの事です。価格は、1000円弱から5000円台に跳ね上がりました。

ヘッドシェルは、比較的安価なOrtofonのSH-4 BKです。
取付けは、リード線端子の穴が小さく、錐で拡げて何とか繋げました。Ortofon同士の接続なので、無理なく出来る様にメーカーには細かなところまで気を配って欲しいものです。
外側のスリーブが透明だったのには、少し驚きましたが、線は柔らかく配線は楽に出来ました。

 肝心の音質変化は、中音域が充実して細かなニュアンスが聞き取れるようになったことが驚きでした。小編成のバロック音楽や室内楽は、各楽器がこれまでよりもふくよかにきめ細かくなり、またピアノの音も硬質な感じからまろやかに魅力的に響くようになったのも嬉しい点でした。
尚、高音域は、さほど伸びておらず変化は小さいようです。

 ちょっとした改造で微妙に音が変わるアナログの世界は、知らない点がまだまだあるナと感じた次第です。



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 トランプ大統領の就任式を観て早速 英文を読んでみた。平易な短い文の積み重ねで読みやすかった。自分の言葉を自分で書いたのだなという事も解り、意外にも彼の誠実さも感じられた。
 しかし、歴史や世界全体をどう見ているかの言及は無く、社会のとらえ方も画一的で底の浅い人間だとの印象は免れなかった。
「激動の時代の始まりにならなければ良いが‥」との思いを強くした。


 MC型のレコード・カートリッジDENON DL-103Rを購入し、聴き続けてきた。4か月が経ったので感想を書いてみたい。

 これまでMM型カートリッジGoldring 1012GXを使って、弦楽器の音がふくよかな点など気に入っていたが、低音がもう少ししっかりして欲しいなど気になる点も出てきた。
 レコード・カートリッジを色々変えてきて気付いたのは、1万円のものと3万円のものでは、音質に明瞭な違いがあるという点である。確かに高いものは一段上の音なのだが、小遣いの制約もあり、3万円台のDENON DL-103Rを購入した。

 購入前、MM型とMC型の音質の違いをネットで調べてみたが、解説しているものは殆ど無かった。
1012GXの出力が6.5mVに対して、DL-103Rのそれが0.25mVと低く、大きく昇圧するが、その際レコードの埃によるノイズやハウリングが出やすいのかどうかも気になった。兎に角、定評があったので、エイヤッと買ってしまったのである。

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 ヘッドシェル オルトフォンSH-4 BL、シェルリード線 オーディオテクニカAT-6101に取り付け、これらは身近にあった廉価なものである、針圧を2.5gにセットして、プリメインアンプのMCポジションに合わせて聴いてみた。

 さて気になる音だが、カメラで言うところの被写体深度が深いというか、音の奥行きが深い感じである。MM型だともっと平面的に聞こえていた。従って交響曲などは、弦楽器の響きがより立体的に聞こえる。
音は、やや細身で弦楽器などはもう少しボリューム感のある方が好きなのが、楽器間の分離が良く、低音もしっかり鳴っているのでこれも良いなと思った。高音の伸びはそこそこである。
次に感心したのは、オペラを時々聴くのだが、地のセリフが明瞭に聴き取れる点である。『魔笛』や『こうもり』はセリフが多いのだが、分離良く聞こえる。
 気になっていたハウリングは起こらず、プツプツと拾いやすかったノイズがかなり減ったのは意外であった。

聴いてみて印象的だったレコードに関して、以下書いてみる。

『モーツァルト ピアノ協奏曲第13番、第19番』
ゲザ・アンダ ピアノと指揮 ザルツブルク・モーツァルト管弦楽団

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20代の頃に買ったが当時は良さが解らなかった。本カートリッジではピアノの芯がしっかり聞こえ、弦との対比も鮮やかに響くようになった。モーツァルトの曲は、長調の明るい響きが急に短調に変わり、陰りを見せたかと思うとまた明に移って行く、森の中で木漏れ日を見るような趣を自在に現わすところが何とも言えず素敵である。
ゲザ・アンダは、抑制されたタッチで心に沁みるような響きを醸し出しており、久々に感動した一枚である。

『ブラームス 室内楽集第1巻』
バルトーク弦楽四重奏団

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ヤフオクで最近入手したもの。弦楽四重奏曲1~3番、五重奏曲1,2番、六重奏曲1,2番の6枚組である。
弦楽六重奏曲第一番は、構えが大きく6人の弦の響きがクリアに聞き分けられ、大好きな第二楽章だけでなく第一、第三楽章もこんなに良い曲だったと気付かさせられた。ブラームスは交響曲でもそうだがピチカートを多用した作曲家だったが、ここでもピチカートを魅力的に歌わせている。
バルトーク弦楽四重奏団は活動期間は短かったようだが、他の曲も感心するところが多かったので、彼らの他の演奏、ベートーヴェンとか、を探そうとしているところである。


客観的にはSACDとかの音の方が良いことを認めるが、レコードは聴くとき準備をして臨むので集中力が高まり好ましい。それから音に芯がある感じが好きなのでこれからもレコードは聴き続けると思う。
いろいろな工夫で音が変わって行くなと感じられたのは、大きな喜びであった。


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解像度が高く、柔らかで上品な音に感心

会社勤めも再雇用3年目となって、現役時代に比べると、責任ある仕事と収入は激減し、余暇が増大することとなった。その結果、金のかからない愉しみの「映画を観て考える事」、「クラシック音楽を集中的に聴く事」、「贔屓チームのプロ野球TV観戦」の時間が大いに増えた。公の時間から私の時間へのシフトを上手に図っていかなければと、考えさせられるこの頃である。

「クラシック音楽を集中的に聴く事」では、モーツァルトの多くの作品とベートーヴェンの室内楽、特に弦楽四重奏全曲を良く聴いている。モーツァルトでは作為を感じさせない穏やかな光と影の世界に惹かれ、ベートーヴェンは未だ良く判らない所もあるのだが、粘着質でない所が好きで、孤独な中に型を打ち破ろうとする剛直な意志が漲っている所が魅力的である。

音楽は、CDよりもLPレコードを聴く時間が増えている。比率で3対7位か。CDの細やかで柔らかな雰囲気は好きなのだが、全体の印象はややのっぺりしており、LPレコードのザクッとした油絵風のコクのあるところが音楽の核心を捕まえているようで好きである。

レコード・カートリッジは、MM型のGoldring ELEKTRAを最も愛用していた。中音域が充実し音の押し出しが十分なところが良かったのだが、長らく聴いていると柔らかさとか解像度とか、もう少し変化が欲しくなった。
英国Goldring社のカートリッジは、弦楽器好きには好みの音色なので、B級オーディオ・ファンには値が張り気が引けたが、上級機のGoldring 1012GXをネットで注文した。Yodobashi.com.で@36,200円。
8月27日に入金し10月11日到着と、入手に1ヶ月半も掛かってしまった。海外に発注し入荷が11月上旬と言われていたので、途中催促も入れて少しは早まったのだが。

六角形のプラ容器に入って取説の日本語訳が付いている。DP-500Mに付属していたDENONカートリッジからカートリッジ本体を外して、このヘッドシェル(型番?) に取り付けてみた。ボルトとナットで固定する訳だが、手先の細かな作業は昔はササッと出来たハズだが、老眼もあり時間を喰ってしまった。リード線の配線は同じ色同士を接続すれば良いのだが、慎重に確認したところ、取説の図と本体の端子の色が違っていた。イイ加減ダナ。取説が正しいとして接続し、正常な音が出たので一安心。

聴いてみた印象を以下に記す。
出力が6.5mVと高い(ELEKTRAは5 mV)ので、アンプのVolを絞らなくてはと思っていたが、とても柔らかな音が出てきて驚いた。騒がしく無く、そのままで違和感が無い。ノイズもあまり拾わず静謐さが増し時間がゆったりと流れる。これは質が上がる時に良く感じられる事である。
オーケストラを聴くと、音場は広く解像度が高く各楽器が明瞭に聞き取れるようになった。協奏曲やソロでは、音像は肥大化せず、クッキリした明晰な等身大の音となる。
弦楽器やボーカルには好適だが、ジャズやロックなど打込み系の押出しの強い曲には向かないと思う。
音質は、ザクッと言ってELEKTRAの75点から90点に向上した感じである。
欠点は、針先からボディまでの距離が小さく、少し反った盤では腹を擦って再生出来ない事が残念である。

聴き直してみて心に残った3枚を挙げておく。
モーツァルト セレナード第4番ニ長調K203
エド・デ・ワールト指揮ドレスデン国立管弦楽団
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モーツァルトは、ディベルティメント20曲(室内用)、セレナード13曲(屋外演奏用)を数多く作曲し、軽やかな佳作が多い。休日の朝に聞くと、本当に心地良い。
ワールト指揮は風のように爽やかで、SKDの明るく、ややくすんだ美しい弦の響きを十分感じ取ることが出来た。ベームやカラヤン指揮のものは、腰が重く愉しさに欠けていると思う。中間楽章はヴァイオリン協奏曲風になっており、名手ウト・ウーギのVn独奏が明瞭に聞き取れるようになった。

『燃える秋』
林 光指揮/東京コンサーツ

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小林正樹監督と武満徹が組んだ映画(1978年) 8作目のサントラである。イランの砂漠、古代遺跡をバックに真野響子の愛の有り様を求める女性像を描いていたが、観た当時はピンと来なかった。音楽は、メロディ全開で、武満がここまでやれるんだと見せつける様な優れた出来であった。
ファイ・ファイ・セットの歌でヒットした「亜希のテーマ」は、弦楽合奏が風のように押し寄せては引く揺れる響きが印象的で、何処までも広がって行くのが美しい。また「TANGO」というピアノ、ヴァイオリン、バンドネオンが演奏するアルゼンチンタンゴ風の曲も鮮やかで何時までも心に残る。 
武満の編集で交響組曲風に組み替えた本LPは、名録音だと思う。

『バッハ 管弦楽組曲(全曲)』
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イギリス・バロック管弦楽団

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1980年頃に買ったレコード。古楽演奏だが、第三番の華麗で鮮明な響きに圧倒された。各楽器が混濁なく良く聴き取れるのである。特に第二楽章のエアは美しい。録音という点で、この頃すでに頂点に達していたのですね。
本レコードのライナーノートには演奏者全員の名前、楽器が記されており、大変良いことだと当時思ったのを思い出しました。

レコード好きは、化石のように思われているが、聴いている時の満たされた濃密な時間は何物にも代え難い魅力がある。カートリッジなどアナログ製品は減少の一途だが、メーカーにはリーズナブルな価格で(やや高くても可)、製品を出し続けて欲しいと願っている。

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映画、クラシック音楽、料理、ゴルフが好きな中高年男です。 家猫1匹、外ネコ3匹に遊んでもらっています。

ボクダノビッチ

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