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レコード・カートリッジの購入―Goldring 1012GXの試聴―

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解像度が高く、柔らかで上品な音に感心

会社勤めも再雇用3年目となって、現役時代に比べると、責任ある仕事と収入は激減し、余暇が増大することとなった。その結果、金のかからない愉しみの「映画を観て考える事」、「クラシック音楽を集中的に聴く事」、「贔屓チームのプロ野球TV観戦」の時間が大いに増えた。公の時間から私の時間へのシフトを上手に図っていかなければと、考えさせられるこの頃である。

「クラシック音楽を集中的に聴く事」では、モーツァルトの多くの作品とベートーヴェンの室内楽、特に弦楽四重奏全曲を良く聴いている。モーツァルトでは作為を感じさせない穏やかな光と影の世界に惹かれ、ベートーヴェンは未だ良く判らない所もあるのだが、粘着質でない所が好きで、孤独な中に型を打ち破ろうとする剛直な意志が漲っている所が魅力的である。

音楽は、CDよりもLPレコードを聴く時間が増えている。比率で3対7位か。CDの細やかで柔らかな雰囲気は好きなのだが、全体の印象はややのっぺりしており、LPレコードのザクッとした油絵風のコクのあるところが音楽の核心を捕まえているようで好きである。

レコード・カートリッジは、MM型のGoldring ELEKTRAを最も愛用していた。中音域が充実し音の押し出しが十分なところが良かったのだが、長らく聴いていると柔らかさとか解像度とか、もう少し変化が欲しくなった。
英国Goldring社のカートリッジは、弦楽器好きには好みの音色なので、B級オーディオ・ファンには値が張り気が引けたが、上級機のGoldring 1012GXをネットで注文した。Yodobashi.com.で@36,200円。
8月27日に入金し10月11日到着と、入手に1ヶ月半も掛かってしまった。海外に発注し入荷が11月上旬と言われていたので、途中催促も入れて少しは早まったのだが。

六角形のプラ容器に入って取説の日本語訳が付いている。DP-500Mに付属していたDENONカートリッジからカートリッジ本体を外して、このヘッドシェル(型番?) に取り付けてみた。ボルトとナットで固定する訳だが、手先の細かな作業は昔はササッと出来たハズだが、老眼もあり時間を喰ってしまった。リード線の配線は同じ色同士を接続すれば良いのだが、慎重に確認したところ、取説の図と本体の端子の色が違っていた。イイ加減ダナ。取説が正しいとして接続し、正常な音が出たので一安心。

聴いてみた印象を以下に記す。
出力が6.5mVと高い(ELEKTRAは5 mV)ので、アンプのVolを絞らなくてはと思っていたが、とても柔らかな音が出てきて驚いた。騒がしく無く、そのままで違和感が無い。ノイズもあまり拾わず静謐さが増し時間がゆったりと流れる。これは質が上がる時に良く感じられる事である。
オーケストラを聴くと、音場は広く解像度が高く各楽器が明瞭に聞き取れるようになった。協奏曲やソロでは、音像は肥大化せず、クッキリした明晰な等身大の音となる。
弦楽器やボーカルには好適だが、ジャズやロックなど打込み系の押出しの強い曲には向かないと思う。
音質は、ザクッと言ってELEKTRAの75点から90点に向上した感じである。
欠点は、針先からボディまでの距離が小さく、少し反った盤では腹を擦って再生出来ない事が残念である。

聴き直してみて心に残った3枚を挙げておく。
モーツァルト セレナード第4番ニ長調K203
エド・デ・ワールト指揮ドレスデン国立管弦楽団
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モーツァルトは、ディベルティメント20曲(室内用)、セレナード13曲(屋外演奏用)を数多く作曲し、軽やかな佳作が多い。休日の朝に聞くと、本当に心地良い。
ワールト指揮は風のように爽やかで、SKDの明るく、ややくすんだ美しい弦の響きを十分感じ取ることが出来た。ベームやカラヤン指揮のものは、腰が重く愉しさに欠けていると思う。中間楽章はヴァイオリン協奏曲風になっており、名手ウト・ウーギのVn独奏が明瞭に聞き取れるようになった。

『燃える秋』
林 光指揮/東京コンサーツ

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小林正樹監督と武満徹が組んだ映画(1978年) 8作目のサントラである。イランの砂漠、古代遺跡をバックに真野響子の愛の有り様を求める女性像を描いていたが、観た当時はピンと来なかった。音楽は、メロディ全開で、武満がここまでやれるんだと見せつける様な優れた出来であった。
ファイ・ファイ・セットの歌でヒットした「亜希のテーマ」は、弦楽合奏が風のように押し寄せては引く揺れる響きが印象的で、何処までも広がって行くのが美しい。また「TANGO」というピアノ、ヴァイオリン、バンドネオンが演奏するアルゼンチンタンゴ風の曲も鮮やかで何時までも心に残る。 
武満の編集で交響組曲風に組み替えた本LPは、名録音だと思う。

『バッハ 管弦楽組曲(全曲)』
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イギリス・バロック管弦楽団

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1980年頃に買ったレコード。古楽演奏だが、第三番の華麗で鮮明な響きに圧倒された。各楽器が混濁なく良く聴き取れるのである。特に第二楽章のエアは美しい。録音という点で、この頃すでに頂点に達していたのですね。
本レコードのライナーノートには演奏者全員の名前、楽器が記されており、大変良いことだと当時思ったのを思い出しました。

レコード好きは、化石のように思われているが、聴いている時の満たされた濃密な時間は何物にも代え難い魅力がある。カートリッジなどアナログ製品は減少の一途だが、メーカーにはリーズナブルな価格で(やや高くても可)、製品を出し続けて欲しいと願っている。

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映画、クラシック音楽、料理、ゴルフが好きな中高年男です。 家猫1匹、外ネコ3匹に遊んでもらっています。

ボクダノビッチ

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