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春の花々 2015年(2) 桜

さまざまのこと思ひ出す桜かな  芭蕉

今年は、桜が咲く前半は暖かな日が続き見頃でしたが、後半は雨続きで散った桜となりました。例年、寒かったり、雨にたたられたりと、桜を楽しめるのも僅かな間ですね。少し、写真を撮りましたので載せておきます。

ご近所お屋敷の巨大しだれ桜です。毎年見事な花を咲かせます。未だ四分咲といったところ。

桜1 (800x530) (2)

桜2 (800x530)

こちらは神社境内の桜です。

桜4 (800x530) (3)

桜3 (800x530)

桜の花は、人の心をソワソワと惑わすようで、批評家小林秀雄氏のことを思い出しました。彼も熱心な桜の花の追っ駆けで、国中を北上したと聞いた事があります。自分の墓にも桜の苗木を植える位ですから。

彼に海棠(かいどう)の花見を描いた一篇があります。
海棠の名木がある鎌倉妙本寺境内へ家族と花見に出かけた時のこと、詩人中原中也とこの花を眺めた情景を思い出し、中也の憔悴した顔が浮かび、愛人略奪という二人の間の忌まわしい出来事への痛切なる後悔が溢れ出します。この事件は、中也18歳、小林23歳の若き多感な時期です。小林は、中原との関係は、悪縁と言えるものだと述べ、
「悔恨の穴は、あまりに暗くて深いので、私は告白という才能も思い出という創作も信じる気になれない。」と書いています。八幡宮の茶店でビールを飲んだ時、中原が「ああ、ボーヨー、ボーヨー」と喚き、「ボーヨーって何だ」「前途茫洋さ、ああ、ボーヨー、ボーヨー」と目を据え、悲しげな節を付けた」と語る光景を描いています。

小林は、「中原の心には、実に深い悲しみがあって、それが彼自身の手にも余るもので、彼の詩人たる天資もこれを手なづけるに足りなかった。」と洞察しています。
小林秀雄は、地獄の季節から8年後の情景を、中也の死の12年後に発表しています。
(「中原中也の思い出」昭和24年)

私は、40年近く前、会社に入社した頃、「新訂小林秀雄全集」を毎月定期購読していて、この生々しく迫力のある文に巡り合いました。独身寮で鬱々としていた頃でしたが、小林の埋葬した過去をもう一度見直そうとする思いに打たれたことを憶えています。

春の花は、過去の色んなことを思い出させます。



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comment

Secret

ドキドキしながら書き込みしてます!

只今、私初体験中(笑)
こうやってコメントするの初めてなんですよ(o≧▽゚)o

一種の告白みたいで照れますが…
ボクダノビッチさんの言葉の選び方好きだなって思いました。

素直な言葉って印象でストレートに言葉が溶けこんで来るというか☆
単純にすごいなとも思いました(σ^▽^)σ

私…もうずっと良い事なくて。。
自暴自棄までは行ってないんですけどほぼ近い状態で(汗)

だから思い切って連絡しましたヽ(*’∀’*)/
迷惑であればコメント即消してくださいね。

緊張しながらも楽しみにボクダノビッチさんからの連絡待ってますo(^◇^)o

Re: コメント有難うございます

Copine 様

拍手やコメントを頂くと、本ブログを観て下さる方もいるんだと思い、大変嬉しく思います。
ブログを書き始めて、自分の気持ちをストレートに表現するのは、とても難しいと気付かされております。『文は人なり』と言いますが、知らず知らず現れているものを褒めて頂くと、暖か味も伝わって励みにもなります。

私は村上春樹が好きで、最近の読者との交流ブログの中に次のような言葉がありました。『いったい何があったんだろう? いつか何か新しい、大きな幸福な転換があるといいですね。それが起こることを心から祈っています。』
人を励ますとても良い文章だと思い憶えておりました。Copine 様にもお送りしたいと思います。コメント有難うございました。
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プロフィール
映画、クラシック音楽、料理、ゴルフが好きな中高年男です。 家猫1匹、外ネコ3匹に遊んでもらっています。

ボクダノビッチ

Author:ボクダノビッチ
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