スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
line

映画「7人の愚連隊」(1964年) 

robin2.jpg


ジョークが楽しいミュージカル


1930年代、禁酒法時代のシカゴを舞台にしたミュージカル活劇。
実は、この映画は封切り時に観て、ミュージカルの愉しさを初めて教えてくれた大好きな作品です。
ディーン・マーチン、サミー・ディビス・JR等のシナトラ一家にビング・クロスビーとピーター・フォークが絡んで、名曲と華やかな舞台があり、小粋な洒落ッ気も加わって、観客がゲラゲラと大いに沸いていた事を憶えています。

観直してみると、字幕スーパーだけでは解かりませんでしたが、良く聞くとジョーク連発で、アメリカ人がジョークを大好きな事に気付かされました。残念ながら日本語字幕の情報量は半分以下ですね。

禁酒法時代のシカゴ ギャングの大ボス ビッグ・ジム(エドワード・G・ロビンソン)が誕生祝賀会で殺される。「キーラーゴ」、「シンシナティ・キッド」で貫禄たっぷりなギャング役を演じたエドワード・G・ロビンソンは、ここでは最初の数分しか出ないが、にこやかな可笑しな親分となっている。
彼のスピーチ
「私は思慮深いから友達に恵まれた。誰にも休日に仕事をするよう頼んだことはない。感謝祭、新年、クリスマス、7月4日とね、但し、St バレンタインデーは例外。町の掃除をやったのさ(笑)」

ビッグ・ジムを殺したのは、悪徳シェリフを抱込み跡目を狙ったギスボーン(ピーター・フォーク)一味である。北を縄張りにするロボ(フランク・シナトラ)一家は、部下のサミー・ディビス・JR、ディーン・マーティンと共に、ギスボーンの後継を認めず、双方は北と南の相手のナイトクラブに殴り込み、メチャメチャに破壊する。
ピーター・フォークは、刑事コロンボで有名になる前だが、早口なイカレタ親分をコミカルに演じて際立ったキャラとなっている。

後釜のボスに座った事をロボに説明する時の遣り取り
ギスボーン「ばらばらのギャング組織が合衆国になったみたいなもんだ。おれは初代大統領さ」
ロボ「北に踏み入るな。大統領は暗殺されるぞ。リンカーンみたいに。(気を付けな!)」

葬式でのジムへの追悼
ギスボーン「彼には敵はいなかった。彼は多くの友を持っていたが、誰も彼を好きではなかった。」
ロボ「(少年の頃、)彼の車のタイヤホイールを盗んで捕まったとき、彼は言った。部品なんか盗むな。車ごと盗め。」
二人とも真面目に言っているから可笑しい。

ジムの娘マリアン(バーバラ・ラッシュ)が現れ、ロボに5万ドル払うから父の仇を討つよう依頼する。この金を手下が孤児院に寄付したことから、ロボは町で賞賛されロビン・フッドのような人気者となる。孤児院経営のダール(ビング・クロスビー)もロボ一家のブレインとして加わり、ピーター・フォーク一味とシナトラ一味の駆け引きが白熱する。
警官殺しの裁判、婦人たちの市浄化運動等でシナトラの立場も二転三転し、最後はクリスマスイブでサンタに落ちぶれたシナトラ一家が勝者を見送るという陽気なオチで終る。

最初観た時は、ナイトクラブがスイッチ一つで教会に入れ替わる回り舞台の装置が、珍しく、敵を食った様子が痛快でした。

シナトラは、カッコ良いクールな親分役。
『地上より永久に』、『黄金の腕』、『影なき狙撃者』、『脱走特急』を観ていた為、性格俳優の印象が強く、大歌手だと言うことを知ったのは後年です。

彼が、ピーター・フォークからシェリフ殺しの罪を着せられ裁判を受けるが、無罪となる。裁判所を出て、出迎えた市民の前で歌うのが、テーマ曲の“My Kind of Town”(わが町シカゴ)、シカゴの人と町が大好きだと暖かく謳いあげる名曲だ。シナトラの代表作となった。

ディーン・マーティンは、医者くずれでシカゴに来て、シナトラの片腕になる役。ここでも甘い歌声を披露している。シナトラと出会い、賭けビリヤードでシナトラに言うセリフ「ポーカーで敵が全てのエースを持って座っている時、残された手は一つだ。テーブルを蹴飛ばせ!」

サミー・ディビス・JRは、シナトラの手下のチンピラ。酒瓶にマシンガンをぶっ放しタップ・ダンスしながら歌う“Bang! Bang!”は爽快だ。
また酒が止められないと懺悔をする“Mr.Booze”(大酒飲み)の 掛け合いは、抱腹絶倒ものです。是非、一度ご覧下さい。
昔、彼のラスベガス・ショウをTVで見たことがありますが、老芸人の悲哀をタップ・ダンスと歌で表した「ミスターボージャングル」が深い余韻で忘れられません。

ビング・クロスビーは、物腰がソフトで歌と踊りは流石に洗練されている。服装の野暮さを笑われ、次々と着替えながら、シナトラ、マーティンの三人で歌う“Style”は、三人の息がピタット決まって楽しい。クロスビーは、本作が最後の映画出演となった。


原題は“Robin and the 7 Hoods”(ロビンと7人の仲間)ということで、イングランドの義賊ロビン・フッドをシカゴのギャングに置き換えた話とし、登場人物も、主人公はロボ(=ロビン)、ヒロインはマリアン、敵役は悪代官のギスボーンと名前を合わせている。シャレた感じですね。しかし、日本題名はどうですかね。愚連隊という言葉は、もう死語だし、若い人は知らないでしょう。

この映画は、画面で悲惨な殺しがある訳でもなく、ドタバタと敵味方が入り乱れて、結局は第三者が漁夫の利を得るという軽妙なB級喜劇である。大人の遊び心が溢れているところが、大変好ましい。

音楽は、オリジナルでサミー・カーン作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲である。1964年度アカデミー賞に音楽賞(ネルソン・リドル この人は名アレンジャーです)と歌曲賞(“My Kind of Town”)がノミネートされた。残念ながら受賞したのは音楽賞『マイ・フェア・レディ』と歌曲賞『メリー・ポピンズ』(チム・チム・チェリー)でした。
line

comment

Secret

line
line

line
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
line
プロフィール
映画、クラシック音楽、料理、ゴルフが好きな中高年男です。 家猫1匹、外ネコ3匹に遊んでもらっています。

ボクダノビッチ

Author:ボクダノビッチ
FC2ブログへようこそ!

line
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

line
最新記事
line
来訪者数
line
最新コメント
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
sub_line
検索フォーム
line
RSSリンクの表示
line
リンク
line
メールはこちらから
ご意見・ご感想をお待ちしております。

名前:
メール:
件名:
本文:

line
QRコード
QR
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
sub_line
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。